実沙緒を愛し、守ろうとする天狗の長・匡とついに結ばれ、匡は至上の力を得る。しかし同時に、他の妖一族による人間への無差別攻撃が始まる。それは実沙緒を罪悪感で苦しめ […]
あなたと共にあることが罪だというならば、私はどこまでも堕ちていい――。妖たちの繁栄のための供物、私は仙果の娘。そして、あなたはその妖たちの一族の長。道ならぬ恋を […]
実沙緒――おまえは仙果の娘。その身を手に入れた妖の一族には、栄華と繁栄がもたらされる。そして、この身はおまえの血を、おまえの身体を贄として喰らい尽くすことを定め […]
幼い頃、匡と実沙緒が恋に堕ちなければ、匡は兄・祥を押しのけて当主の座を望むこともなく、実沙緒は祥の嫁になるはずだった。そして祥がついに、秘めた想いのたけを実沙緒 […]
祥は匡に匹敵するほどの力を得ており、他の一族や郷の者を手なずけ、妖の世界を乱世状態へ巻き込んでゆく。幼い頃、匡と実沙緒が恋に堕ちなければ、匡は兄・祥を押しのけて […]
いつかきっと迎えにいくから――。そうあなたが言ってくれたから、私はずっと待っていた。あの日のあなたの温もりを。けれど、私の前に現れたあなたの姿は黒い翼の異形の妖 […]
愛しいあなたは妖――天狗の長。そして、私は妖たちの贄――仙果の娘。私を傷つけまいとしてあなたは敵の刃にその身をさらす。けれど、この心もこの身体もあなたのために生 […]
壮絶な戦いの末、祥を倒した匡。けれど祥は「いずれ匡は、実沙緒を殺すことになる」という、不吉な予言を遺したのだった。そして、仙果の運命を記した書物・仙果録が行方不 […]
祥が秘めた想いのたけを実沙緒にぶちまけ、実沙緒は手負いの祥を救うため自らの血を与えてしまう。遂に、祥と匡、実の兄弟が実沙緒めぐって生死をかけた戦いを…!?骨肉の […]
たとえおまえを傷つけることになっても俺は一生、おまえを手放しはしない――。あなたに魅入られ囚われた私は、妖たちの贄――仙果(せんか)の娘。手折られ喰われることが […]
長く行方をくらませていた匡の父・楊が現れ、一連の事件の黒幕は匡の兄・祥だと告げる。かつて謀反を起こし行方不明となっていた祥だが、楊の言葉通り再び天狗の郷に姿を現 […]
共に生きたいと願うなら決してその娘を抱いてはいけない――。仙果の娘を嫁に迎え、我が一族に繁栄を――。匂い立つ熟れた桃の香に、くるおしく身を焦がしながらも決して交 […]